INSULATION RENOVATION

日々の暮らしを快適にする断熱性能を見直す 断熱改修リノベーションとは

日本の家は、元々断熱材と呼ばれる外の暑さや寒さを家の中に伝えないために入れる素材を入れず、室内の快適さや省エネ性能を無視した大量生産大量消費の家づくりが当たり前でした。その結果、日本の家は夏暑く・冬寒いというイメージがついたのです。建物の研究や地球温暖化の研究が進み、省エネ法が制定されてから幾度の改訂を重ねて家の断熱性能は向上してきており、今家づくりをする人にとって高断熱高気密が当たり前になりつつあります。しかし、まだ築古物件では我慢を強いられる環境が多く残っているのが現状です。高断熱化することは、住む人の快適性や健康維持、電気代を安くするなどのメリットが多くあります。そして、築古物件でも諦めないでください。断熱改修リノベーションで今の家の断熱性能や家の隙間をなくす気密性能を高め、命を守る快適な暮らしと省エネな未来をつくることはできるのです。

断熱改修の必要性について - REASON -

なぜ必要になるのか?

家への不満から紐解く断熱性

家への不満アンケート

アンケートを見れば、日本の家の不満の7割が断熱性能不足による不快さであるということがわかります。夏暑くて冬寒い+我慢して生活する人が多いこの現状はなぜ生まれたのか?それは、これまで断熱性・省エネ性に関する基準がなかったこと、さらに現在は基準はあれど高い基準が義務化されていないことに起因します。断熱気密がしっかりしていればエアコンをつけっぱなしにしても「もったいない!」にならない=光熱費を心配せずに快適に暮らせるということも実現できるのです。(室温の維持管理は熱中症やヒートショックの危険も防げるメリットがあります)今は、20年前と比べるとライフスタイルの変化、電気料金の変化もあり生活と家との関係性を見直す時期がきていると言えます。

建物の燃費という考え方

現在の家づくりでは、建物の燃費という考え方があります。一次消費エネルギーや冷暖房費のシミュレーションなど、家の性能の共通の物差しになる指標があるのです。言わば、新車を購入する際に燃費がどれぐらいかを気にするかのように、家の燃費を気にかけることができるようになったのです。しかし、築古物件の多くが建築された当時では、そういった共通の物差しやそもそもの燃費・省エネという考え方がなかったため、そこへの関心も薄かったということが言えます。なので、私たちの性能向上リノベーションのご提案では、その燃費をシミュレーションソフト(Q1住宅/Q-pex)を利用して、断熱改修リノベーションを行えばこれからの生活にかかるエネルギー量が見えるようにしています。

断熱改修工事の流れ - CONSTRUCTION FLOW -

断熱改修工事は具体的に何をすること?

体感の確認・計算・断熱気密施工

断熱改修の必要性の診断は
家の暑さ寒さの体感が重要

断熱改修工事の始まりは、現況の確認からになります。その中で重要になるのが、住まい手・内見者がその家を寒い・暑いと感じるかどうかです。必要性を知った上で、まずは目視による確認・壁をめくって内部の部分確認という風に調査を進めていきます。さらに、断熱・気密における細かな知識が求められ、図面と状況から当時の設計度合いを見定めること、そこから改修時に全体を行うべきなのか、部分でも対応ができるのか、構造にも影響が出ていないかなどを確認していく必要があります。その専門知識を有した人に調査を依頼するということが重要になります。

壁体内の部分確認の実施

断熱材の有無のみが重要ポイントではありません。壁体内の気流止めができていないと断熱材黒く汚れるケースがあります。断熱性を発揮する上で重要な気流止めがあるかどうかなど詳しく調査を行います。

窓サッシの種類の確認

アルミサッシなのかガラスはシングルなのかペアガラスなのかなど、窓は家の性能に大きな影響を与える分チェックが必要です。サッシの入れ替えなのか、内窓設置で対応するのかなど施工も様々です。

[事例] 換気や防湿など性能以外にも問題があるケース

壁のビニールクロスまでカビが発生している

窓枠や窓周辺にカビが発生している

次に性能を意識して設計を
日射取得と日射遮蔽

断熱改修リノベーションの設計において重要になるのは、どれだけ断熱材を入れるのかをシミュレーションを基に検討することが挙げられます。そして、性能向上リノベーションの実務経験が多い人であればば、そこからさらに考えることがあります。それは窓の設計を見直すということです。窓の配置や大きさ・必要性を現況建物の配置や方位に合わせて設計し直す、これは夏の暑さや冬の寒さに大きな与える日射を見直すということです。いくら断熱性を高めても、太陽の光が煌々としていれば夏は暑く、日差しが少なければ冬寒くなってしまいます。部屋の体感温度は、性能×日射だと覚えてください。

費用対効果を数値化しながら検討

断熱改修リノベーションを設計していく中で、予算に合わせてどれだけの断熱改修ができるか・その性能であればどのようなエネルギー消費になるかを数値化しながら、設計ご提案いたします。

目的に応じて断熱改修範囲を変える

断熱改修は目的と予算に応じて、水廻りやリビングのみ行うといったゾーン断熱という考えもあります。柔軟性良く様々な問題解決ができるのがリノベーションの良さですね。(シミュレーションは非対応)

断熱気密施工は大工さんや
現場監督の知識が重要

設計通りの断熱性能を発揮するには、正しい施工を行うことで得られる高い気密性能が重要になります。ですから、家づくりや断熱気密における原理原則や知識を施工を行う大工職人や現場を管理する現場監督らがしっかりと身に付けている必要があります。ここが経験値の差が大きく出るのです。性能向上リノベーションは新築住宅と異なり、熟練度が求められます。なので、設計施工の精密さと結果としての体感が比例することを知っている同じチーム・同じ職人さんで工事を提供できる会社の方が安心できるかと思います。

気密測定の実施で精度を確認

気密測定はリノベーションにおいても実施しています。断熱性能の効果を活かすために重要な気密性ですから、全棟測定することで大工職人共々高い意識を維持できるようにしております。

省エネ技術者講習受講者で工事提供

現場での経験のみならず、公的な講習を受講したものが現場管理・施工(大工工事)を担当しております。依頼先を検討する際の参考にされても良いかと思います。

Support system 経験と技術が豊富なスタッフがサポート

DAIKOstyleを運営する大幸綜合建設は、総合建設業を営んでいます。新築のみを生業としているわけではなく、大規模建築や、既存建物の改修経験も数多くございます。その中で、10年以上前から耐震や断熱の性能向上リノベーションに取り組んでいるため、その知識経験は豊富にございます。また、新築住宅建築における超高断熱高気密の設計施工経験が大工職人にもあるため、設計上計算した性能をしっかりと現場で再現していくことができるという点が当社の強みになります。そういった点を評価いただき、70年以上の経営の中で当時に当社が新築した築古物件も、当社の手で改修しているという実績にも繋がっていると自負しています。

セルフチェック - SELF CHEAK -

あなたの家は寒くない?

まずはセルフチェックを

セルフ断熱チェックのススメ

日本の築古物件での暮らしは、常に暑さ・寒さによって命を落とすかもしれないという脅威にさらされています。現に日本では、家の寒さが原因でヒートショックの危険が高く、それによる死亡者数も交通事故による死亡者数を上回っているという現状があります。さらに熱中症も室内で起きている割合が4割も占めているのです。暑さや寒さを我慢して暮らすことは美徳でもなんでもなく、ただただ自身の健康を損なうことになっているのです。私は大丈夫だろう、そう思っていませんか?もしもに備えて、まずはご自身の家がどれぐらいのリスクがあるのかをセルフチェックしてみましょう。

今すぐ実施!!

セルフ断熱チェックシート

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断熱改修した際は
耐震改修を行うチャンス

どんな工事でも、工事を行う順序があります。お金が貯まれば都度工事を行うというよりも、無駄なく・費用を抑えながら改修したい場合は、一緒に工事を行う方が良い組み合わせもあります。それが、この耐震改修と断熱改修の組み合わせです。では、耐震改修とはどういった工事を行うことで、生活上にどんなメリットがあるのか?特に注目すべきは、耐震改修を行うことで大地震を経験しても住み続けられる家になるという点です。ご興味ある方はこちらの内容を合わせてご覧ください。