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イケダコーポレーション様の勉強会

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2023/08/28

こんにちは、東大阪を中心とした大阪・奈良で高断熱高耐震の木の家の注文住宅を建てるDAIKOstyleの総務・広報担当の瀬戸山です。

先日、イケダコーポレーション様の勉強会がありました。

イケダコーポレーション様は、自然素材系の建材を取り扱っているので、弊社でも多くの製品を使用させていただいています。

今回は、弊社で使用させていただいているスイス漆喰や紙クロスのオガファーザーと石膏塗料のデュブロン、リボス自然健康塗料について勉強させていただきました。

どの製品も私の自宅#06加美東の家にも使用されている製品ですが、お話を聞くと改めて良い製品を使ってるんだなと感心しました。

勉強会で学んだことを各製品ごとに纏めていきたいと思います。

 

スイス漆喰

スイス漆喰ですが、名前の通りスイスで製造されている漆喰です。

スイスの気候は、日本と同じで四季があるそうです。

日本と同じ四季がある国の製品なので、日本の気候に適した素材だそうです。

スイス漆喰の原料は、石灰・亜麻仁油・セルロース繊維・水が主な原料で合成樹脂や石油製品などの混ぜ物が一切含まれていないのが特徴です。

いわゆる、自然素材100%で出来ているのがスイス漆喰です!

漆喰といってもツナギに合成樹脂や石油製品が混じっている製品もあるので、100%自然素材の漆喰が良いとなると製品を選ぶ時に注意が必要ですね。

 

 

スイス漆喰の製造方法は300年間変わっていないそうで、簡単に書くと石灰石を950℃で焼く→生石灰が出来る→生石灰に水など混ぜる→3ヶ月熟成させてスイス漆喰が完成

950℃で焼くのがポイントで、さらに高温で焼くと生石灰の粒の大きさがバラバラになってしまうそうです。

日本で製造されている漆喰では、約1,400℃近くの温度で1日で焼いてしまう製品もあるとのこと。

 

スイス漆喰の良い所は、ph13.1以上の強アルカリ性なのでカビや細菌類を殺菌・分解してくれる所です。

実際に私の自宅でも玄関にスイス漆喰を使用しているのですが、空気が澄んでいるというか何とも言えない空気感が広がっています。

スイス漆喰は、こだわり抜いて製造されている製品なので少々お高い製品ですが、寝室や玄関などワンポイントで使用するのをオススメします。

 

玄関のスイス漆喰

 

オガファーザー(紙クロス)、デュブロン(石膏塗料)

オガファーザー(紙クロス)

壁紙というとビニールクロスを想像するのではないでしょうか?

日本では、壁紙といえばビニールクロスで約90%のシェアがあります。

世界的に見るとヨーロッパでは、ビニールクロスのシェアは約5%しか有りません。

日本では戦後、大量生産が可能で価格も安く工期も短く済むといったことから、ビニールクロスが爆発的に普及しました。

 

日本で爆発的に普及した紙クロスですが、問題点がいくつかあります。

・新建材、合成物質を使った建材から出るVOC(揮発性有機化合物)の危険性

・結露によるカビ問題など人体への影響に対する懸念

・湿度を通さないので室内環境悪化

 

私の実家の壁紙はビニールクロスですが変色しているので、剥がしてみると大変なことになっているかもしれません。

リフォームするような家ではないので、解体するまで壁紙の裏を見ることは無いかもしれませんが・・・。

 

世界では、環境配慮や健康意識の為にビニールクロスを使う国はほとんど有りません。

ビニールクロスを使わずに、世界的には何を壁紙として使用してるのかといえば、木や漆喰や紙クロスです。

オガファーザーは、ドイツで生まれた紙クロスで、原材料が「ドイツの新聞の再生紙」と「木材の製材時に発生するウッドチップ」のオガファーザーNEWと、原材料が「バージンパルプ」のオガファーザー スムーズが有ります。

オガファーザーNEWはウッドチップが入っているので凸凹した質感が特徴で、オガファーザー スムーズは和紙のような質感が特徴です。

紙クロスは、天然100%の安心素材で人にも環境にも優しい壁紙です。

 

 

デュブロン(石膏塗料)

デュブロンは、ドイツ生まれの天然チョークを使った水性タイプの石膏塗料です。

デュブロンは白色の塗料ですが、天然顔料で着色することが出来るので様々な色の塗料が出来ます。

デュブロンですが、オガファーザー(紙クロス)の上に塗ってします。

デュブロンの良い所は、上から何度でも重ね塗りが出来るので、壁が汚れてしまっても壁紙を剥がすことなく上から塗れば綺麗になる所です。

塗るのが手間な場合は、お子様が落書きしたり壁が汚れてしまった場合、消しゴムで擦ると綺麗になります。

 

私の自宅の壁紙もオガファーザーの上にデュブロンを使用していますが、子どもが落書きしたりで汚れている箇所がありました。

住み始めた当初は汚れを見つけるとその度に消しゴムで消して綺麗にしていましたが、最近は気にならなくなり放置してました。

このままではアカン!と思ってお盆休みの間に壁を消しゴムでゴシゴシしてるとほぼ元通りの綺麗な壁に。

深く入り込んだ傷みたいな落書きは落ちなかったですが、小さな点みたいな感じに残っているだけなので気になる感じでは有りません。

デュブロンの塗り壁は、消しゴム一つである程度綺麗になりますよ!

 

リボス自然健康塗料

リボス自然健康塗料ですが、ドイツのリボス社が製造している自然健康塗料です。

リボス社は、世界で一番最初に自然素材で塗料を開発した会社で創業から50年近い歴史のある会社です。

日本の自然塗料は天然素材が入っていれば、自然塗料と名乗れて明確な規格や規則が無いのが現状です。

一方、ドイツの自然塗料は、食品レベルの安全基準で食べても流しに流しても人体・環境に害を与えないレベルが自然塗料と名乗れます。

成分を100%完全明示しているのがドイツの自然塗料です。

塗料なのに食品レベルで製造されてるとは驚きですよね!

 

リボスは、木材の保護塗料ですが主原料が無農薬・有機栽培の亜麻仁油が主成分です。

油として使用している亜麻仁油は、高温で抽出している事が多いそうですが、高温で抽出するとビタミンが壊れてしまいます。

リボスが使用している亜麻仁油は、低温でじっくり抽出しているのでビタミンが壊れず残っています。

亜麻仁油の中にビタミンが残っているのが重要だそうです。

溶剤としてイソアリファーテを使用していますが、一般的に溶剤として使用されているシンナーと違い血管まで浸透せずに尿として出て行く分子構造になっているそうです。

リボスの塗料と溶剤の香りを嗅がせてもらいましたが、全く嫌な匂いはしませんでした。

塗料とか溶剤ってツンとした匂いがしたりしますが、リボスにはそれがないのが身体にも優しい証拠だそうです。

 

溶剤のスバロスと塗料のアルドボス

 

両方とも何の香りか分かりませんが、嫌な匂いはしないです

 

 

 

木材の保護塗料には、木に塗膜を張って保護する合成樹脂塗料と木に浸透して保護するオイル塗料があります。

合成樹脂塗料は、木の上に塗膜膜を張って保護するので、塗膜にヒビや剥がれが生じると水や湿気を急激に吸い取ります。

塗膜が原因で多湿状態となりカビ、腐朽菌の温床になります。

オイル塗料は、木部に浸透して木を保護するので、木の呼吸性を維持しつつ高い撥水性をもつことが出来ます。

リボスは、オイル塗装に該当するのですが、木材保護効果の最も高い亜麻仁油が主原料なので効果を発揮しやすいです。

なぜ亜麻仁油が木材保護効果が高いかというと、粒子が細かいため細い導管までしっかりと浸透して、木材を保護してくれるからです。

 

 

また、亜麻仁油はヒマワリ油や大豆油などと比較して固まる成分であるヨウ素価が高いので保護効果が長く続きます。

 

 

リボスの自然健康塗料には、いくつか種類があってアルドボス ツヤなし、クノス クリア、カルデット、タヤなどがあります。

用途別に分かれています。

■アルドボス

アルドボスは、床の保護塗料としてオススメで天然樹脂を多く含んでいます。

また、時間が経てば建つほど、深みのあるあめ色に変化していきます。

私の自宅の床や木部にも使用しています。

DAIKOstyleの内装の木部には、アルドボスで塗装するのが標準仕様になっています。

 

■クノス クリア

クノスは、リボスの中で一番撥水性が高いので、水回りではクノスがオススメです。

クノスはアルドボスと比較して、原料に松ヤニの量が多いので撥水性が高いそうです。

 

■カルデット

カルデットは、木目を活かしながら自然な着色をする時に向いている塗料です。

 

■タヤ

タヤは、天然エナメルが30%配合されているので、天然エナメル皮膜が雨をはじいて、木内部の湿気を放出します。

外部に向いている塗料で、カルデットより濃い着色になります。

 

壁と天井にはオガファーザー+デュブロンを施工、木部にはアルドボスを塗装しています

 

今回、勉強会を開いていただいて弊社で標準仕様として採用させていただいている各製品の安全性を再認識しました。

日本でも安心・安全な建材が広まると良いですね。

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