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絶対湿度もグラフ化してみました。

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2021/02/05

こんにちは、東大阪で高断熱高気密な木の家を真面目に建てている新住協Q1.0住宅マスター会員の大幸綜合建設住宅事業部DAIKOstyle西田です。

昨日は、自宅の温度データをグラフ化し、部屋ごとの温度と時間帯による電力使用量を考えてみました。

購入したGoveeの温湿度計は、絶対湿度は計測できないのですがで、温度と相対湿度が分かれば絶対湿度は求めることができます。

そもそもですが、湿度には相対湿度と絶対湿度があります。よく湿度〇〇%と湿度計や天気用で目にするのは相対湿度のことを言います。空気中には気温ごとに水蒸気を含むことが出来る量の限界(飽和水蒸気量)が決まっていて、その限界までのうち何%含んでいるかを示しています。
つまり、相対湿度は空気中に含まれる【水蒸気の割合】を表しています。
気温30℃と15℃の場合では、同じ相対湿度でも水蒸気量が変化することになります。

一方、絶対湿度とは、幅1m×奥行1m×高さ1mの1立方メートルの空気の何グラムの水が含まれているかを示しています。つまり、絶対湿度は空気中に含まれる【水蒸気の自体の量】を表しています。

湿り空気線図という、この表から、温度と相対湿度が分かれば求めることができます。

例えば、仮に今日の気温が30℃相対湿度50%だとすると、絶対湿度は15.2g/㎥となります。
もし、相対湿度は50%のままでも気温が15℃に下がると、空気中に含まれる水蒸気の量、絶対湿度は6.4g/㎥にまで下がります。つまり、温度が高い方が、空気中に水蒸気をより多く含むことができるのですが、この絶対湿度ですが、感染症の1つでもあるインフルエンザのウイルスは、目安として絶対湿度11g/㎥以下になると流行しやすくなり、さらに7g/㎥以下になるとさらに流行が起こりやすくなるとされています。

ですから、相対湿度よりも絶対湿度を安定させることが実のところ重要なんですね。

湿り空気線図から一つ一つの時間帯ごとの絶対湿度を6か所分読むのは大変なので、エクセルに計算式をいれて絶対湿度を求めグラフ化してみました。温度と同じく1/22から1/31の相対湿度のデータをすいあげ、絶対湿度を求めています。

高断熱住宅はその高い断熱性から、少ないエネルギーで全館暖房が可能になります。基本的に、暖かい空気は空気中に閉じ込められる水の量は多いので、換気をすることで外の冷たく絶対湿度の少ない空気を室内に入れ暖房し温度をあげるので、相対湿度は下がります。だから、確実に換気計算通りの計画換気が行える高断熱高気密住宅は過乾燥気味になると言われているんですね。言われているというか、物理現象ですから当然なんです。でも、計画換気って、衛生的にとても大事ですよね。でも温度と湿度を維持しながら、換気もしっかりする、つまり換気によって屋外に排出される湿度をいかに保つかが、高断熱住宅で快適に暮らせるポイントになってくるわけです。

そこで、登場するのが、全熱式の第一種換気なんですね。これは、以前にブログの

空気清浄機はいらない!?24時間換気ってどんなもの?

という記事を書いていますが、温度だけでなく、湿度も交換してくれる換気システムが必須になってきます。

DAIKOstyleで採用している換気システムは全熱な上、浴室の空気もこの換気システムで排気することができるため

より湿度の高い空気を熱交換することができるため湿度維持にはかなり有効です。

と、こういった設備も大事ですが、日中、日射取得で24~5℃になる我が家ではそれでも湿度がやや足りないので、乾燥対策として、お風呂の水は入れっぱなし。お湯を入れる前に入れ替えます。あとは部屋干し。

これだけで、かなり乾燥対策になります。1/28くらいからやや絶対湿度が減っているのは、部屋干しをやめて洗濯物をドラム式乾燥機で乾かしたからなのですが、わりと顕著に数字に表れました。

高断熱住宅と部屋干しは、非常に相性がいいです。夜10時ごろに部屋干しした衣類が次の日の朝には乾いています。一部、外の物干しに干した洗濯物は、この時期は丸一に干しても乾かないこともあるのですが、部屋干しは7~8時間で乾いています。生乾きにはならないので特に匂いもしないです。

PM2.5とか花粉、冬に外で洗濯物を干す辛さなどを考えると、物干しスペースとして、漏水リスクがある上にメンテコストのかかるバルコニーをわざわざ設置するよりも、室内に物干しスペースを設けるプランニングをお勧めしているのは、こういう理由があります。

よく言うのですが、高断熱住宅には、住まい手による上手な住まい方が問われます。それは生活の知恵というようなもので、住みながら、住まい手の方自身に工夫をして頂き、その家、その家族ごとにあった“ちょうどいい暮らし方”を見つけていっていただければと思います。そうすれば、きっと暖かくて涼しくて快適で、安心で、優しくて、柔らかくて、おまけに省エネまでついてくる暮らしが実現できます。逆に、住まい方を間違えると、暖かくなりすぎたり、涼しくなりすぎたり、と諸刃の剣のような側面も、実はあります。用法用量を守ってくださいという感じです。高断熱住宅を建てたから快適なのではなく、高断熱住宅を賢く住まいこなす。そんな感じなんだと、実際住んでみて改めて実感しています。

これから我が家でも自分たち家族にあった“ちょうどいい暮らし方”を見つけていきたいと思います。

DAIKOstyle 西田

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