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基礎断熱のこと

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2021/06/03

こんにちは、東大阪で高断熱高気密な木の家を真面目に建てている新住協Q1.0住宅マスター会員の大幸綜合建設住宅事業部DAIKOstyle西田です。

先週棟上げをした生駒市の現場、DAIKOstyle#07真弓の家です。

現場の進捗状況はというと、基礎の断熱施工をしています。

DAIKOstyleでは、基礎断熱を採用しています。特に生駒市は5地域で大阪よりも寒いので、床暖熱よりも基礎断熱の方が、床下の配管の凍結のリスクも少なくメリットがあります。

今日は、床下空間の断熱について少し解説。

床下の部分の断熱方法は大きく2つの方法に区別されます。

一つは床下断熱。これは床の裏に断熱材を入れます。正確には、床材の下地の構造用合板の裏に入れます。この場合は、床下空間は家の外という扱いになって、基礎と土台の間に通気パッキンを設け、床下空間を外気が行き来させます。こうすることで、床下空間の乾燥状態が保たれシロアリ対策にもなります。しかし、設備配管などが床を貫通するため気密処理が難しく、気密施工は熟練度が求められます。また玄関や、浴室部分は部分的に基礎断熱とする必要があり、正しく気密ラインの取り方を理解していないといけません。後、土台や大引きといって床の構造用合板を支える木部分の間に断熱材を入れるので、この土台や大引きが、熱柱となり、確実に断熱しようとすると、さらにその下に付加断熱するなど、こだわればなかなかコストと難易度の高い断熱工法になります。

もう一つは基礎断熱。これは、床下断熱と違い、基礎の外気に接する部分を断熱する工法で、基礎と土台の間は気密パッキンで気密化を図り床下空間は居室同じ室内という扱いにします。基礎断熱工法の方が、床下断熱に比べ、気密施工が比較的に容易になります。それは、床の貫通部分の気密処理が不要だったり、基礎と土台の気密パッキンで気密が取れますので、確実に気密が取れます。しかし、コンクリートは打設後水分を発生させるので、床下空間が気密化によって密閉空間となってしまうため、コンクリートが十二分に乾ききるまでは、床下空間の湿度が高くなってしまい、シロアリ被害のリスクを抱えています。だから基礎の底盤と立ち上がり部分を一体打ちすることは物理的なシロアリの侵入口を作らないのでシロアリ対策として有効なのです。また床下内の空気が籠らないように、床に通気用のガラリを設ける必要があります。基礎断熱だと、床下エアコンが採用できます。

この基礎断熱はさらに、基礎内断熱 と 基礎外断熱 と二分され、それぞれメリットデメリットがあります。

まず基礎外断熱。これは、基礎の外側、外気側に断熱材を施工する方法です。これをする場合の注意点は、基礎の外側に断熱材を貼るので地中から侵入しくるシロアリの対策が必要です。シロアリは断熱も食べてしまうので、そのまま土台や柱まで蟻害が進むリスクがあります。防蟻用の断熱材などもありますが、不安が残ります。基礎外断熱のメリットは、コンクリートの外で断熱するため、内側で断熱する場合よりも断熱効果が高いことにあります。当然、一旦コンクリートに伝わった内部で断熱するよりも外で断熱する方が、断熱性が高く、逆にコンクリートを蓄熱剤として利用するなんてことも考えられます。

基礎内断熱。ちなみにDAIKOstyleはこの工法が標準。基礎のコンクリートの内側に断熱材を施工しています。上の写真の通りです。立ち上がり部分は押出法ポリスチレンフォーム3種bを100mm貼ります。さらに底盤部分は外周部分から1mの範囲に、60mm貼っています。メリットはやはりシロアリのリスクが基礎外断熱より少ないということ。私はこれまでリフォームも何十軒としてきましたが、その中で何度かシロアリの被害のある家を見てきましたが、気づいた時にはかなり躯体が食べられていたりと深刻な状況。やはり木造住宅にとってシロアリは天敵だということを嫌というほど見てきた経緯で、シロアリ対策にはやりすぎということはないと考えています。

床下空間の湿度の高さは初年度から乾燥状態は進んでいくので、床ガラリなど適切に設置していればいいと考えています。理想は、床下エアコンがあると、床下の多湿対策も可能になります。

基礎内断熱をする時の施工上の注意点は、屋根や壁が出来てから基礎に断熱材を貼る施工をすることです。

西日本では床下断熱がどちらかというと主流なので、その感覚で、施工すると痛い目に遭うので注意が必要です。というのも、床下断熱の場合、大体施工のタイミングは土台の施工をする時です。つまり上棟前。この上棟前に、床下断熱をしている時、雨が降ることもありますが、この時に床下空間が濡れてしまっても、床下断熱の場合、床下空間は通気もする外部ですから、濡れても乾きます。

これが基礎断熱の場合、床断熱の感覚で土台敷きの時に基礎断熱を施工し、上棟し雨仕舞いができるまでの間に雨が降り、床下空間に雨水が溜まったりすると最悪です。基礎と断熱材の間にも雨水が侵入するので、それが基礎断熱で密閉されているので乾きません。これは、竣工後も乾かず、ものすごく床下空間が多湿状態で最悪の状態になります。掘っておくと腐朽菌を呼び躯体の劣化につながりかねません。

というわけでDAIKOstyleでは、土台敷の時は床合板は仮伏せで、棟が上がり、壁が貼れて雨水が床下空間に入らない状態になってから、床合板をめくり基礎断熱の施工を行います。少し手間にはなりますが、床下空間の健全さを保つためには欠かせない施工手順になります。

施工性の効率だけを求めると、目に見えないところで大変なことになってしまうことがありますので、注意しないといけないですね。

最後に、床下断熱、基礎断熱も内と外とありますが、これはどれがいいとか悪いとかでなくて、それぞれ一長一短があって、目的や得たい効果に対してどの工法を選ぶかなんですね。

DAIKOstyle 西田

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