こんにちは、東大阪で高断熱高気密な木の家を真面目に建てている新住協Q1.0住宅マスター会員の大幸綜合建設住宅事業部DAIKOstyle西田です。
換気について社内勉強会をしました。
過去のブログでもたびたび紹介しましたが、DAIKOstyleでは、換気システムに ガデリウスのRDKR-KSというダクト式の全熱交換気システムを採用しているので、ガデリウスの営業担当者さんに講師をお願い致しました。
そもそも換気とはなんぞや?みたいなところから、その重要性を学び、第一種とか第三種とか換気システム全般の事。それと、RDKR-KSのメンテの仕方などなど。
換気とはなんぞや?みたいな導入部分のお話で、私も普段の接客に使えるお話をGETできました。
人は、一生のうち、どのくらい室内で過ごしているか? その平均は 85~90% だそうです。もちろん就寝時間も含めてなのですが、デスクワークなど仕事をしている時間も含めると、案外、屋内にいる時間の方がながいんですね。職人さんのように屋外で仕事をすることが多い人は別かもしれませんが。
というわけで、それだけ長い時間滞在する屋内空間の空気の質というものに、どれだけ意識している人がいるか?というお話なんですが、
人は一日に、食べものを食べる量は、1kgだそうです。水は、3kgだそうです。そして、空気は30kgなんだそうです。
私たちが暮らす現代社会では、食べものはグルメ志向や健康志向、さまざまな料理があり、カロリーや栄養素などものすごく気を使われていますよね。そしても水も、ミネラルウォーターや浄水器など、こちらも私が子どもの時なんて水を買うという意識はあまりありませんでしたが、近年では、ガソリンよりも高いお金を出して買うようになりましたね。
ところが、私たち人間にとって必要な空気は、まったくと言っていいほど意識されていません。人は、ものを食べないで水だけだと2~3週間くらいは生きられるそうです。それが、水を1滴も飲まないとすると、4~5日くらいが限界。ところが、空気がなければ数分ももちません。それだけ私たち人間にとって大事な空気なんですが、あまり空気の質とか意識しませんよね。ましてお金をだして空気を吸うなんて。
しかし、昨今のコロナ禍により、感染対策として換気の必要性が広まっていますが、換気をしない=空気が汚れる と、人体にはよくないという事がようやくここにきて意識されるようになりました。
食べ物よりも、水よりも、多く必要として、それがないとたちまち生きられない空気、せめて自宅の空気だけでも新鮮な空気を得られるように、つまり空気にお金をかけてもいいんじゃないか?というお話です。
そのためには、換気システムの性能の優劣だけでなく、気密性とか、建材に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質、CO2濃度、単純に外の空気を取り入れればよいかという事だけではなくて、花粉やPM2.5などをいかにフィルタリングして新鮮空気を室内に取り入れるかなど、安全で質の良い空気を得るためには、いろいろ考えないといけない事が多いですね。
ニューノーマル。暮らし方が変わり、室内、特に自宅での滞在時間が増えるこれからの時代、とくに住宅について考える人がふえましたが、だからこそ 自宅の空気についても もう少し考えていってもいいかもしれないですね。
と、勉強会の導入分でのお話をかいつまんでご紹介しましたが、換気が大事ですよ~とか、気密がですね~とか、性能や数値だけを求めたり、お話されることが多いですが、なぜそれが必要か?という部分のお話をもっとしていかないといけないですね。
断熱や省エネもそうです。流行のようにUa値だとか、C値だとか、数値だけで高性能住宅を求めてしまいがちですが、なぜ高性能住宅が必要なの?
というところをしっかり持つことが大事ですね。でないと、情報過多の現代、いろいろな情報に迷ってしまいます。迷った時にこそ、原点に立ち返るために、なぜ家を建てようと思ったか?どういう暮らしがしたいか?だから、どういう家が建てたい。みたいな根幹が必要です。
さてさて、なんにしてもこういった勉強会は定期的に行いたいですね。次回は、7月に、断熱と気密と、躯体通気について というテーマで行う予定です。
DAIKOstyle 西田
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