こんにちは! 大阪・奈良で高断熱高耐震な木の家専門|新住協Q1.0住宅マスター会員で木構造マイスター準1級のDAIKOstyle西田です。
昨年末より工事中のDAIKOstyleの12番目のお家、西大寺の家の足場が外れました。
真南に向いた配置で、しっかりと日射取得のできる立地です。
外壁には、焼杉を使用しています。
道路に面して軒先を向けた平入り、1階部分には大きな庇を設けることで、ならまちにある町家をイメージしたファサードとしています。
コーナー水平連続窓
特徴的なのは、2階部分の大きなFIX窓をコーナーに3枚配置して、そのサッシの周りを同色の板金で枠を回すことで、あたかも一つの窓に見えるようにしています。
これを私はコーナー水平連続窓と呼んでいます。
窓を家の端に持っていき、同じ形の窓を連続して配置することで、外観が整います。
外側から見た写真。
LIXILのハイブリッド窓TWを採用
今回、使用したサッシは、LIXILの新商品 TWです。なぜ樹脂窓ではなく、アルミ樹脂複合サッシのTWを選択したかというと(ちなみにトリプルガラスです。)、まずは意匠性。やはり強度のあるアルミがサッシのフレームの外側につかれていることで、樹脂サッシよりも障子部分の框の見付けが細くなりスッキリした印象になるからです。またフレーム部分が細くなるということは、ガラス部分の面積が大きくなるという事なのですが、枠とガラスだと、最近はガラスの方がペアやトリプルとなり枠よりも熱を通しにくくなっており、案外、樹脂よりもアルミ樹脂の方が、熱を通すといっても、そもそもアルミ樹脂の方が樹脂に比べその面積が少ない分窓全体ではそんなに問題ないのではないかという風に考えられます。性能的にはいつも採用しているYKKapの樹脂窓のAPW330と430の間くらいで、Q-pexで冷暖房負荷を計算したところ、Q1.0住宅レベル3となっており、性能的に問題がないと考えています。
性能も担保しつつ、意匠性も求めた結果、今回のTWトリプルガラスの採用となりました。
そして、意匠面でもう一つ採用を決めるに至った理由がります。それは、新色のダスクグレー色が出たことです。ダスクグレーには、夕暮れの日が落ちて、暗くなる直前の薄暮(はくぼう)という時間帯をコンセプトにしていて、黒過ぎず、明るすぎず、落ち着いた雰囲気の良い色が、外壁の焼杉に非常に合うんじゃないかということで採用しました。
足場が取れて、その全容が見えるようになって、焼杉の黒とTWのダスクグレーが非常によく合っています。大正解でした。
徐々に退色していく外壁の経年変化にも、違和感なくなじむ色だと思います。
中から見た写真。
窓と窓の間の柱を黒く塗装することで、外観と同様に、木枠を回すことで、一体感を出しています。まだ施工中で仮設の足場がかかっていますが、ここは吹き抜け空間。非常に開放感ある空間になっています。
町家らしいファサード
玄関前の現しの柱の間には、面格子を設置する予定。格子を設置することで、玄関の中が丸見えにならないように配慮。
リビングの窓の前には 濡れ縁を設けます。濡れ縁の前にはかさ上げした庭が広がります。
完成見学会を5/20(土)21(日)に開催予定
内部は仕上げ工事の真っ最中。外構工事も並行して進めていっています。完成は5月。20日、21日の土日で完成見学会を予定しておりますので、皆様、ぜひふるってご参加ください!
DAIKOstyle 西田
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