こんにちは、高断熱高気密の木の家を建てるDAIKOstyleの総務・広報担当の瀬戸山です。
先日、石綿作業主任者の講習を試験も含めて2日間受講してきました。
石綿作業主任者という言葉を始めて聞く方が大半だと思います。
私も講習を受けることになるまで、聞いたことが無かったです。
石綿作業主任者は、解体工事などで石綿の除去などをする時に監督・指揮するために必要な資格です。
石綿を扱う現場では、石綿作業主任者の選任と配置が義務づけられています。
石綿作業主任者が出来ることは、
①石綿の除去作業などに従事する労働者の指揮
②関係装置の月例点検及び保護具の使用状況の監視
③石綿の除去作業などに従事する労働者が石綿等の粉塵により汚染されたり吸入しないように
作業の方法を決定して労働者を指揮
大きく分けると上記の3点が石綿作業主任者が出来ることです。
解体工事など石綿を扱うことがある現場では必須の資格ですね。
石綿って何て読むの?って感じだと思いますが、「せきめん」や「いしわた」と読むそうです。
どちらの読み方でも良いそうですが、省庁によって「せきめん」と読んだり「いしわた」と読んだりしてると講師の方から聞きました。
石の綿と書いて石綿ですが、字のごとく石が繊維状に変形した天然の鉱石で無機繊維状鉱物の総称です。
石綿は、蛇紋石族と角閃石族に大別されます。
蛇紋石族は、クリソタイル(白石綿)の1種類。
角閃石族は、クロシドライト(青石綿)・アモサイト(茶石綿)・アンソフィライト・トレモライト・アクチノライトの5種類。
石綿は、合計で6種類存在しています。
世界で使用されてきた石綿の9割以上は、クリソタイルが使われています。
石綿は、耐火性・断熱性・防音性・絶縁性などの機能が有りながら安価だったので、耐火被覆材や断熱材や防音材として、建築物に大量に使用されてきたとのことです。
2006年9月に石綿含有率が0.1重量%を超える製品の製造が禁止されたので、それ以降の建物については石綿を使用している建物は有りません。
安価で様々な機能がある石綿の使用が禁止されたのは、近年になって解体工事や改修工事で飛散した石綿の粉塵を吸い込むと、
肺がんや中皮種を発症するおそれが有ることが分かったので石綿の使用が禁止されたとのことです。
解体工事や改修工事する建物に石綿が有るか無いのか気になる所ですが、工事に着手する前に石綿が有りそうな建材から試料を採取して検査機関に提出して石綿の有無をチェックします。
石綿が検出されない時は、石綿を気にせず作業出来ますが、石綿があるときは石綿作業主任者の監督・指揮の下、作業する必要があります。
解体工事や改修工事をしてもらう会社さんに石綿の調査や石綿が検出された時の対応方法を聞いていると安心ですね。
石綿のことはニュースで見聞きしたことが有りましたが、講習を受けて昔に建築された建物には石綿が使用されている可能性が高いこと、その石綿の粉塵を吸い込むと体に悪影響があることが分かりました。
また、解体工事や改修工事で石綿の粉塵を吸い込まないように法令に則って作業を進める必要がある事が分かりました。
建築関係の資格は、石綿作業主任者が初めてでしたので、今後も仕事に役立つ資格取得やセミナーに参加していきたいと思います。