こんにちは、東大阪を中心とした大阪・奈良で高断熱高耐震の木の家の注文住宅を建てるDAIKOstyleの総務・広報担当の瀬戸山です。
先日は、石綿作業主任者の講習を受講しましたが、今回は建築物石綿含有建材調査者の講習を受講してきました。
講習期間は、2日間あって2日目の最後に試験があります。
講習によっては、試験中にテキストを見ながら受験出来る講習も有りますが、建築物石綿含有建材調査者は、テキストを見ながら受験出来ないキチンとした試験でした。
直近に受講した石綿作業主任者と似ている内容もあったので、一から勉強するのと比較して早く理解出来たと思います。
同じ石綿と付く石綿作業主任者と建築物石綿含有建材調査者ですが、作業出来る内容が異なります。
簡単に書くと下記のような感じになります。
石綿作業主任者:解体工事や改修工事の時に石綿が含まれる現場だった場合、現場の監督や指揮するために必要な資格
建築物石綿含有建材調査者:建物に石綿が有るか無いか調査をする為の資格
石綿作業主任者や石綿について気になる方は、過去のブログをご覧ください→石綿作業主任者の講習を受講しました
建築物石綿含有建材調査者は、石綿の有無を調査するための資格ですが、今まで石綿の調査をするのに資格は必要有りませんでした。
2023年10月より建築物石綿含有建材調査者の資格が無いと石綿の調査が出来なくなると、石綿関連規制が改正されました。
解体工事や改修工事をする時に石綿の有無を資格者による調査が義務付けられるので、建築関係の仕事をしている方がこぞって受講している状況ですね。
2023年10月以降に解体する場合は、業者さんが調査者の資格を持っているか確認した方が良いかもしれません。
建築物石綿含有建材調査者には、3種類区分が有ります。
特定と一般に関しては、今の所、調査出来る範囲に違いはありません。
一戸建ては、一戸建て住宅と共同住宅の住戸の専有部分が調査出来る範囲になっています。
共同住宅のベランダや廊下等の共用部分と店舗併用住宅は調査対象外になっています。
一戸建てだと調査出来る範囲が限られてるし、特定だと一般と比較して試験内容が多いわりに調査範囲に差がないので、圧倒的に一般を受講する方が多いそうです。
私も一般を受講しました。
講習の内容ですが、大きく分けて4つ有りました。
①建築物石綿含有建材調査者に関する基礎知識
②図面の読み方と情報入手の仕方
③現地調査の実際と留意点
④建築物石綿含有建材調査報告書の作成
石綿に関すること、建築物石綿含有建材調査者とは?、図面の読み方、関連法令、調査の事前準備から調査の仕方、書類の種類や書き方や保管方法など
多岐にわたる内容を2日間でギュッと詰めて受講します。
テキストも400ページ以上あるなかなかのボリュームでした。
大事なのは、
・2023年10月から解体工事や改修工事をする時には、建築物石綿含有建材調査者の資格を持った方が調査するのが義務化されること
・石綿が含まれる解体工事や改修工事の現場では、石綿作業主任者の資格を持った方が現場の監督・指揮しなければならないこと
・解体工事や改修工事の請負金額が100万円以上の時や解体する床面積が80㎡以上ある時は、行政へ事前調査結果の報告
・書類の保存期間が長いものだと40年間保存が必要
この辺りが重要なポイントだと思います。
今回、取得した建築物含有建材調査者の資格を生かして、現場と関わっていけたらと思います。