こんにちは、東大阪で高断熱高気密な木の家を真面目に建てている新住協Q1.0住宅マスター会員の大幸綜合建設住宅事業部DAIKOstyle西田です。
みなさんご存知でしょうか?
準防火地域でも、付加断熱をすることで木外装が使えるようになったということを。
地方独立行政法人北海道立総合研究機構(道総研)建築研究本部 北方建築総合研究所で、外装材に木材を使用した『北総研防火外壁』として、付加断熱材にグラスウール断熱材GWやロックウール断熱材RWを用いた『GW・RW仕様』を開発し、硝子繊維協会・ロックウール工業会において、建築基準法に定められる『防火構造』の国土交通大臣の認定をされました。これにより、一般的な規模の2階建て木造住宅であれば、杉板などの木材仕上げの外壁が可能となりました。
DAIKOstyleでは、付加断熱を標準仕様にしていますので、大きなコストアップすることなく自由に木外装を選ぶことができるようになりました。
法22条地域などでは、構造用面材、正確には耐力壁の部分にモイスやダイライトを貼ることで、木外装の仕上げを可能にすることができました。
これからは準防火地域でも杉板などの木外装が防火構造の認定が取れたことで可能となりました。
木外装。杉板の外壁ですが、長い目で見れば、一番メンテナンスコストがかからないと考えられます。
窯業系や金属性サイディングは、条件にもよりますが10~15年毎にメンテナンスが必要です。
杉板の場合は経年変化で表面の色が、シルバーグレーに変わっていきますが、それは風合い。軒を出したりと雨がかかりにくく設計できれば、より長持ちします。
30年、50年というスパンで考えれば、杉板が一番、メンテナンスコストが少なくすむと考えています。寺社仏閣を思い出して頂ければ、杉板の外装がじつはかなり長持ちするということは想像できるかと思います。
DAIKOstyleのおススメする木外装は、以前から紹介しています屋久島地杉です。
杉は杉でも、屋久島地杉はより外装に適した木材です。
屋久島由来の杉は、油分が多く、高い耐久性や強度をもち外装材に適した木材だと考えています。
基本的には、無塗装で、大和貼りをおススメします。
ご希望に応じて、自然塗料のタヤエクステリアを塗ったり、防腐効果のあるキシラデコールを塗るのもいいと思いますし、
焼杉もいいですね。また杉板の貼り方も、大和貼りや、押縁を貼ったり、鎧張りなど、いろいろなバリエーションが考えられます。
準防火地域に設定されているエリアは市街地です。窯業系サイディングの家が立ち並ぶエリアに、オール杉板外壁の家を想像するとわくわくしますね。
具体的な数値は調べきれていませんが、窯業系サイディングと木材の外壁、生産時から解体処分までにおけるCO2の排出量『LCCO2』も相当差があるように思います。
環境にもよいことは間違いなさそうです。個人的には、地球の未来のためにも、杉板外壁を推奨したいと思います。
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※屋久島地杉 ボードラフ 無塗装 大和貼り
※焼杉塗装品 押し縁 仕上げ
DAIKOstyle 西田
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