こんにちは!
東大阪を中心に大阪・奈良で高断熱高耐震な木の家専門店として注文住宅を建てるDAIKOstyle・建築士の西田です。
今回は、公式YouTubeの「検査シリーズ」でもご紹介した「型枠検査」の現場から、家の品質に直結する“見えないこだわり”を5つご紹介したいと思います。
1. 全国でも稀な「ベタ基礎一体打ち」工法
一般的な現場では、基礎のスラブ(底盤)と立ち上がりを2回に分けてコンクリートを打設する「2度打ち」が主流です。しかしDAIKOstyleでは、あえて難易度の高い「一体打ち」にこだわっています。
コンクリートの打継ぎが一切ないことで、構造的な強度が増し、継ぎ目からの水の侵入やシロアリ被害のリスクも防ぎます。この技術を実現するには高い施工力が求められますが、「何十年後も安心して暮らせる家をつくる」ための、私たちの揺るぎない選択です。
ベタ基礎一体打ちの様子は、検査動画内でも紹介しています。(19:05~)
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2. 鉄筋を守る「かぶり厚」への徹底した配慮
鉄筋とコンクリートの間の“かぶり厚”は、基礎の寿命を左右する非常に重要な要素です。法律上の基準はありますが、DAIKOstyleではそれを超える独自の基準を設け、鉄筋だけでなく、アンカーボルトやホールダウン金物にも適用しています。
検査中に、アンカーボルトのかぶり厚が不足している箇所が発見された際も、即座に修正を行いました。(動画9:23~)コンクリートを打つ前、この「今しか見えないタイミング」で細部を確認することが、長く安心して住まえる家づくりに欠かせないのです。

3. 水抜き穴はつくらない。手間を惜しまない判断
施工中の降雨により基礎内にたまった雨水を逃がすために、一時的に設けられる「水抜き穴」。この慣習的な処置さえ、私たちは採用しません。モルタルで丁寧に塞いだとしても、わずかな隙間が後のシロアリ被害の原因になる可能性があるからです。
その代わり、ポンプで水を汲み上げて処理するという、手間のかかる方法を採用しています。「多少の手間よりも、確実な安心を選ぶ」。そんな思いが、こうした細部の判断に表れています。(動画13:53~)
4. 配管ルートの工夫で、白アリリスクを最小限に
基礎の地中を通す配管は、白アリにとって“格好の侵入口”になります。DAIKOstyleでは、スリーブを基礎立ち上がりの上部に配置し、地上から配管する方式を採用。シロアリの嫌う乾燥空間を通すことで、侵入リスクを抑えています。
また、大口径スリーブを設ける場合は、補強筋を追加し、構造的な安全性も確保。快適さだけでなく、長期的な住まいの安心にも配慮しています。(動画14:33~)

5. 第三者検査は“間違い探し”ではなく、“共創”の場
検査を担当するのは、第三者検査機関「プロサム」の木下さん。私たちは彼らを“協力会社”として捉え、ミスの発見と是正を一緒に行う「共創のパートナー」と考えています。
検査で発見されたエラーは、きちんと修正した上で写真とともに「品質報告書」として施主様にお渡しします。透明性をもって、住まい手にすべてを共有する。その姿勢が信頼につながると信じています。
まとめ:見えない部分にこそ、家の価値は宿る
型枠検査の現場から見えてきたのは、「見えなくなるからこそ徹底する」という姿勢の大切さです。
家の価値や寿命は、完成した見た目だけでは判断できません。細部へのこだわり、リスクへの備え、そして職人たちの丁寧な手仕事。その一つひとつが、住まい手の暮らしを静かに、確実に支えてくれます。
これから家を建てようとしている皆さまへ。
「その家の見えない部分は、どこまで考えられているか?」
ぜひ、そんな視点でも家づくりを見つめてみてください。
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