こんにちは、東大阪を中心とした大阪・奈良で高断熱高耐震の木の家の注文住宅を建てるDAIKOstyleの総務・広報担当の瀬戸山です。
10月26日に安全持続性能の会の全国大会が新潟の「野きろの杜」であったので参加してきました。
北は北海道から西は広島まで8社13名が新潟に集合して盛大に開催されました。
安全持続性能について知りたい方は、(株)HAPROTのホームページをぜひご覧ください。
全国大会が開催された「野きろの杜」ですが、不動産会社×設計事務所×snow peakの3社が協働で街づくりを進めるプロジェクトです。
賃貸住宅エリア、全34区画の注文住宅エリア、snow peakの店舗があるコマーシャルエリア、共有スペースのコミュニティ広場で構成されています。
野きろの杜では、街の景観を維持するためのガイドラインが定められていているのが特徴です。
ガイドラインの一例ですが、外壁はサイディングは禁止で杉板外壁を推奨、性能は耐震等級2等級以上でHEAT20G2グレード以上、屋内リビングと庭先をつなぐ空間には中間領域を設けることなど細かくルールが定められています。
ガイドラインに沿った家を建てようとすると、依頼する住宅会社が絞られそうですね。
野きろの杜のホームページも有りますので、気になる方はぜひご覧ください。
賃貸住宅
注文住宅
コミュニティ広場
サトウ工務店様の物件見学
今回は、注文住宅エリアに建築された安全持続性能の会の会員でもある新潟のサトウ工務店様の物件を拝見させていただきました。
延床面積22.83坪とコンパクトですが、Q1住宅Level3の超高性能なお家で安全持続性能も☆☆☆のお家です。
外壁は新潟県産の杉で、内装や建具はモイスを施工していました。
クロスは、使用せずにモイスのみで施工する割り切り方が凄いなと感心しました。
ここで出てきたモイスですが、けい酸カルシウム板をベースに天然鉱物のバーミキュライトや珪藻土などを配合した「調湿性」「施工性」「耐火性」「耐久性」に優れた内装仕上げ材です。
玄関入ってまず驚くのが、上がり框がゼロになっていることです。
安全持続性能的にも上がり框なしで靴着脱用のイスも設置していたので、☆☆☆の玄関になります。
玄関の奥にはトイレが有るのですが、普段は開けっ放しにして少しでも玄関が広く見える工夫をしているそうです。
玄関を入ると14畳のリビングが広がっているのですが、リビングの横に寝室が有ります。
少しでも広く見えるように寝るだけの部屋の寝室はオープンにしているそうです。
将来的に必要であれば、建具やカーテンを取り付けることも可能だそうです。
寝室は、小上がり和室みたいになっていますが、住まい手さんが畳ベットと認識して使うので安全持続性能的にはベットとして扱うそうです。
野きろの杜でのガイドラインにウッドデッキか土間リビングか庭の内、1種類以上取り入れると有り、このお家でもウッドデッキを施工していました。
リビングとウッドデッキが繋がっていて、内と外が繋がる中間領域が設けられていて心地よい空間になっていました。
中間領域に関しては、コチラのブログで詳しく解説しています。
リビングとウッドデッキに少し段差があるのですが、安全持続性能は家の中の安全基準なので外の段差に関しては基準対象外になっています。
ただ、基準対象外だから気にしなくて良いのではなく、住まい手さんに段差が有るから危ないと認識してもらう事が重要とのことでした。
換気システムは、壁付けの第一種熱交換換気が付いていました。
サトウ工務店さんでは、第三種の換気システムを使用していたそうですが、安全持続性能を取り入れてからは壁付けタイプの第一種熱交換換気システムを採用しているそうです。
安全持続性能を満たすように棚も手の届く低い位置に取り付けられてました。
私の自邸では、トイレの棚が高い位置に付いていて棚に入っている物が多少取りにくいと感じますが、こちらのトイレの棚は物が取りやすそうでした。
二階に上がる階段ですが、安全持続性能☆☆☆の階段です。
階段で☆☆☆を取得するのは、なかなか難しいのですがそれを取得している凄い階段です!
階段には踏み面には、滑り止めが付いていたり踏み面も広く段差も低いので実際に昇り降りすると、昇り降りのしやすさにビックリします。
手すりも1段目までしっかり施工されていました。
2階は子ども部屋となっていて2人で使う予定になっているとのことです。
南面に窓が付いているので、日射取得もバッチリです!
高価格になりがちな超高性能住宅をコンパクトな設計にして、内装材や建具をモイスで統一したりシンプルな内装にしたり建築費を抑える工夫が随所に見られて勉強になりました。
サトウ工務店様のセミナーとグループワーク
snow peakが入ってる建物に戻って、そこでセミナーとグループワークがありました。
セミナーでは、サトウ工務店の佐藤社長がこれまで歩んできた道のエピソードや安全持続性能を取り入れたキッカケなどのお話しが有りました。
超高性能なデザイン住宅から安全持続性能を取り入れた超高性能住宅に大きく舵を切って、邁進していく行動力に感銘を受けました。
弊社も安全持続性能にも力を入れていければと思います。
あと、地域の工務店とも協力し合っているそうで、住学(すがく)という団体を立ち上げてお互いの強みを活かした勉強会を開催しているそうです。
グループワークでは、4人程度のグループに分かれて、1つのテーマに関してグループでディスカッションして発表するといった形式でした。
様々な工務店さんの意見を聞けたので有意義な時間になりましたし、勉強にもなりました。
懇親会
懇親会は、新潟駅前の「いかの墨」で有りました。
新潟の新鮮な魚介類を提供している居酒屋さんで、どのメニューもすごく美味しかったです。
懇親会でも建築談義が尽きず、熱い話しが繰り広げられていました。
工務店さんの話を聞いてるだけで、すごく楽しかったです。
初めての出張でどうなるか不安でしたが、気さくな良い工務店さん達ばかりでしたので、安心して安全持続性能の全国大会に参加出来ました。
来年も全国大会が有るそうなので、楽しみにしながら業務に励みたいと思います。