こんにちは!
東大阪を中心に大阪・奈良で高断熱高耐震な木の家専門店として注文住宅を建てるDAIKOstyle・建築士の西田です。
人生100年時代に向けた「終の棲家」の選択
「終の棲家(ついのすみか)」とは、人生の最後まで安心して暮らせる住まいのことを意味します。
Wikipediaにも“最期を迎える時まで生活する住まい”と定義されており、その本質は「高齢になっても暮らしやすく、安心な家づくり」にあります。
また、現代日本は平均寿命だけでなく“健康寿命”も延びており、人生の後半をどう豊かに過ごすかがますます重要となっています。
(平均寿命男性81歳、女性87歳/健康寿命との差は約8~11年)
なぜ「終の棲家」を今、考えるべきなのか
60歳前後で住宅再検討をするご家庭が増えており、注文住宅の再購入を選ぶ世帯主の平均年齢は59.7歳に達しています。
子育ても終わり、ライフステージの変化を迎えるこの時期こそ、「人生を安心して終える住まい」への関心が高まります。
新築・リノベ・木のマンションリノベ──選択肢は多様化
・戸建て新築:土地から設計まで一貫し、“安全・性能”をゼロから高いレベルで実現できる。
・戸建てリノベーション/減築:「今の家で終の棲家にリモデルする」ニーズも急増。
築30年以上の木造既存住宅をバリアフリー化や小規模減築で快適化する事例が多く、快適性と記憶に根付いた環境を両立できます。
・木のマンションリノベ:都心近接の中古マンションを購入し、木の素材感を活かしたスケルトンリノベで自然と安心を両立する事例が増えています(マスタープラン/小谷和也設計室など)
戸建て住宅(新築/リノベ・減築)が終の棲家に選ばれる理由
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住み慣れた場所・地域にそのまま暮らせる安心感
引っ越しなしで継続できるため、心理的ストレスが少なく、精神的な安定に寄与します。 -
自由度の高い間取り・設備の再設計
バリアフリー対応や車椅子動線、可変収納など、将来を見据えた設計が可能です。 -
資産価値の維持・向上も目指せる
高断熱・高耐震性能へのアップグレードが可能な戸建てリノベは、品質向上+資産保持につながります。 -
コスト効率と環境配慮を両立
フルリノベの費用相場(一戸建て:約1,500〜2,500万円)は、新築に比べて割安で、環境への配慮も含まれます。 -
素材感の維持と性能強化
無垢材の温もりが残る木造住宅に断熱性・耐震性をプラスし、旧建物の魅力を未来に継承できます。
「終の棲家」が50〜60代に選ばれる理由──相続・健康・資産の視点から
現代の住宅選びにおいて、“終の棲家”が特に50〜60代の方々に支持される背景には、相続・健康・資産維持の3つの大きな要因があります。
1. ちょうどいいタイミング:「準備の余裕」と「判断力」
国交省の調査によれば、注文住宅の再購入者の平均年齢は約59.9歳。これは、体力や収入に余裕があり、まだ住宅ローン審査にも有利な世代です(60歳前後の購入割合が高い)。
50代で住み替えを検討する方は、健康も資金も余裕があり、冷静に将来を判断できるのが魅力です
2. 相続対策としての住まい再構築
離々となりがちな“親世代からの家をどうするか”は、大きな問題です。将来的にお子さまに引き継ぐ場合、二世帯住宅や賃貸併用住宅などの選択肢があり、建て替え前の事前話し合いが重要。
一方で相続されないケースでは、敷地の一部売却や住み替えによる資金活用も可能になります。これにより、老後資金を十分確保しつつ、安心した暮らしを実現できます。
3. 健康寿命と住環境の関係
日本人の平均寿命は男性81.3歳、女性87.3歳ですが、健康寿命との差は約8~11年あり、この期間は生活支援が必要となります。つまり、健康な時期を伸ばす住環境が重要です。
高断熱・高気密住宅は、室内温度を安定させ、ヒートショック予防に効果あり。室温が2.5℃上がると血圧が1.8mmHg低下する研究もあり。
これにより、高血圧・心筋梗塞のリスクを軽減し、年間医療費や介護費用の抑制にもつながるとされています。
また、高断熱住宅は結露・カビなど劣化の原因も軽減し、家の寿命と住まい手の健康寿命の双方を延ばす効果があります。
安全持続性能★★★──DAIKOstyleがこだわる安心基準
医療専門家とともにつくる「安心の設計基盤」
「安全持続性能」は、作業療法士の満元貴治さん(通称ヨシロー)が提唱した、住宅性能の新しい指標です。2002年の調査では、住宅内で転倒や転落、ヒートショックなどによる事故で亡くなる人が交通事故死を上回っており(住宅内の“日常災害”の深刻さが背景です)。
この指標は、災害を未然に防ぐSafety(転倒予防)と、ライフステージに応じて使える持続性(Change)を組み合わせた13の評価項目で構成されています。各項目は☆1〜3つで評価し、最高等級★★★は「全ての観点において最高水準」と認められた家にだけ与えられます。
安全性と持続性を支える13項目の内訳
Safety(安全設計/転倒・転落予防の5項目)では、玄関の上がり框・手すり、階段とその段差、スキップフロアの段差対策、収納・換気フィルターの位置などが対象です。たとえば、階段は手すり、足元灯、滑り止め付き踏面が揃えば★★★評価となります。
Change(持続設計/可変性の8項目)には、土間収納、廊下幅、トイレの開口、ユーティリティルーム、室内干しスペース、洗面室の広さ、照明や室温環境といった日々の暮らしに直結する要素が含まれます。
満元さん自身も、病院でリハビリを続ける人々を見てきた経験を基に、「最期まで大好きな家で暮らせる環境が大切」と訴えています。
なぜ安全持続性能が標準なのか?DAIKOstyleの設計哲学
住宅づくりでは「デザイン」「断熱性」「耐震性」が重視されがちですが、住まい内での事故防止策を後から追加するのは難しく、費用もかかります。
そこでDAIKOstyleでは、新築時点からSafety+Change設計を取り入れることで、暮らしはじめから安心できる住環境を提供しています。構造計算や断熱性能と同様、当社では安全持続性能★★★をQ1.0住宅と並ぶ“当たり前”の設計基準として位置付けています。
「終の棲家」に不可欠な3つの設計視点──安全・持続・性能の統合
「終の棲家」をつくるにあたって、DAIKOstyleが最も大切にしているのはこの3軸です。これらを折り重ねることで、何十年にもわたって安心して住める住宅が実現します。
① Safety設計:転倒・転落リスクへの根本対策
住宅内での事故の多くは、転倒や段差による不慮のケガです。厚労省も、こうした日常事故が重大につながる事例が多いと指摘しています。
本格的な対策が必要な場所には、あらかじめ設計段階で手すりの高さやステップ幅、足元照明などを緻密に設定します。
また、リスクを設計で「消す」ことこそ、最も効果的な対策 ── すなわち危害の削除(hazard elimination)であり、これこそが本質的なSafety設計です
② Change設計:人生の変化にも柔軟に対応する空間づくり
加齢や家族構成の変化に応じて、住まいも柔軟に変わる必要があります。
例えば、廊下幅は将来的に車いすや歩行補助具が通れる約90cm以上に、洗面脱衣スペースは椅子が置ける広さを確保。
これにより、今だけでなく将来の生活を見越した設計が可能になります。国の性能評価制度でも、可変性・バリアフリー設計は長寿住宅に不可欠とされています。
③ Performance設計:高断熱・高気密・高耐震で住み心地と価値を維持
DAIKOstyleは、新住協のQ1.0住宅マスター会員として、東大阪エリアで高断熱・高気密・高耐震の木の家を提供しています。
Q1.0水準とは、北海道基準の半分以下の熱損失を目指す国際基準で、夏涼しく、冬暖かい室内環境を実現します。また、耐震等級3相当の強固な構造は、万一の災害にも揺るがない安心を提供します。
この3軸の統合が、終の棲家の本質を形づくる
単に「安全」「可変」「性能」を備えるだけではなく、各軸が絡み合い統合されることで、住まいは本当の“終の棲家”となります。
例えば、廊下幅を広く取ることでChange効果があると同時に、転倒時のSafetyにも貢献。
さらに、断熱性能が高まると足元の冷えが解消され、転倒リスク軽減にもつながります。こうした設計の重なりが、住む人の未来を安心に包むのです。
設計者としてのDAIKOstyleの約束
私は、これらの柱を一つでも欠かすことなく、すべての住宅に設計段階から組み込みます。
未来の安心は、完成図だけではなく、図面段階の設計意図からすでに始まっています。
次のセクションでは、東大阪・大阪・奈良という地域特性を踏まえたQ1.0仕様の木の家づくりの強みをご紹介します。
東大阪・大阪・奈良エリアで木の家を建てる意味
この地域で「終の棲家」を実現する上で、「場所」が持つ意味は計り知れません。DAIKOstyleが地元密着で家づくりを続ける理由は、この土地だからこそ活きる設計があるからです。
① 地域特性に最適化した設計
大阪・奈良は夏は蒸し暑く、冬は冷え込む盆地気候です。奈良県の気候区分では、4–5地域とされ、温暖でも冷暖房負荷は無視できません。
高断熱・高気密住宅は、隙間風による温度の乱れを抑え、エアコン1台で空調できる環境に整えます。
さらに、窓の配置や庇の深さなどを考慮したパッシブデザインも取り入れることで、光熱費を抑えながら快適性を高めています。
② Q1.0高性能住宅で実現する快適・経済・健康
DAIKOstyleは新住協が提唱するQ1.0住宅の設計・施工基準を満たし、**「燃費半分の涼しさ・暖かさ」**を実現しています。
さらに、熱交換換気システムを標準装備し、花粉・PM2.5などを取り除きつつ、室内の湿度も適正に保たれます。
これは、大阪・奈良といった温暖地でもヒートショック予防と光熱費削減に貢献する仕様です。
③ 高気密高断熱×木の家の魅力
地域の気候に合わせた仕様でつくられた木の家は、木の香りや温もりを感じながら暖かく静かな住環境を提供します。
例えば奈良県では気密性と断熱性が大切で、適切な工法を用いることで室内に心地よい温度が保たれ、結露やカビのリスクも減らせます。
さらに、耐震等級3など構造設計も、地震多発時代において家族の安心を支える力になります。
④ 地域密着の安心サポート体制
DAIKOstyleでは、東大阪を起点にした地元密着スタイルで、設計から施工・アフターまで一貫した体制を構築。
地元の気候や建築事情に精通することで、土地選びや法規調整、職人との連携がスムーズに進みます。
これは、遠方の工務店やビルダーには難しい、安心できるフォロー体制の強みといえます。
体感と行動──“安心”を実感し、家づくりに進むためのステップ
家づくりの全プロセスを通じて、安心を実感できること。それこそがDAIKOstyleが最も大切にする価値です。
① 完全予約制モデルハウスで、暮らしを五感で感じる体験
DAIKOstyleのモデルハウスは完全予約制。これは、手すりの高さや段差、断熱性、木の温かみなどを、静かな環境でじっくり感じていただくための配慮です。1対1の案内でご要望や疑問にも丁寧に対応し、実際の住み心地を深く体感できます。
② 構造見学会で、家の“根っこ”を確かめる安心設計
壁内・床下の断熱・気密施工状況、構造材、手すり位置など、家の根幹部分を自分の目で確認できる構造見学会は、完成後には見えない重要な判断材料です。現場の整理状況や施工品質も確認でき、「こんなはずじゃなかった」を未然に防ぐ絶好の機会となります。
③ YouTube動画で、出かける前にも安心チェック
「豊中の家」「三箇の家」の安全設計と高性能を紹介するルームツアー動画をYouTubeで公開中です。事前に動画で雰囲気や設備構成を確認できるから、現地見学の前から「この家らしさ」が伝わり、自分にぴったりかどうかを感じ取ることができます。
④ 無料相談で、住まいづくりの不安や想いを共有
資金計画、相続、健康設計、断熱・構造性能など、お住まいに関するご不安は尽きないものです。DAIKOstyleではオンライン・来店どちらでも対応可能な無料相談を実施。経験豊かな建築士・西田が一人ひとりに寄り添い、未来の住まいをともに設計します。
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