こんにちは。DAIKOstyle広報の西村です。
先日、スタッフ6名で堀部安嗣さん設計、有限会社ダイシンビルドさん施工の「京田辺の家」完成見学会と、
その後に開催された堀部安嗣さんの講演会へ参加してまいりました。
京田辺の家 見学会にて

まず訪れたのは堀部さん設計の「京田辺の家」。※建物の撮影は禁止でした
実際にその空間に足を踏み入れて感じたのは、洗練されたシンプルさと、自然素材がもたらす温もりの共存でした。
特に印象的だったのは、半屋外の広々としたデッキ空間。
深い軒がかかり、外なのに外すぎずない「中間領域」からは、庭と建築が自然と溶け合う心地よさを感じました。
まだ建築の知識が浅い私でも、その空間に「ずっといたくなる」感覚が自然と湧き上がってくるようでした。
堀部安嗣さん 講演会にて
昼食を挟み、午後は「spa & hotel 水春 松井山手」の宴会場にて、堀部安嗣さんの講演会が開催されました。
とりわけ印象に残ったのが、「90点の安定」と「30点の揺らぎ」の共存という考え方。
■ 90エリアとは?
高断熱・高気密で構成された主要な居住空間。
“シェルター”として機能し、コントロールされた絶対的な快適さと安心感を与えてくれる空間。
■ 30点エリアとは?
縁側、軒下、半屋外などの“不完全”な空間。
風のゆらぎ、光の移ろい、虫の声。予測できない自然の現象をそのまま受け入れる場。
「不安定な半戸外の30の空間があるからこそ、人は五感をひらき、豊かに暮らすことができる
そして、それを楽しむことができるのは、90点の安心感が“保険”として機能しているからこそである。」
凍えるような露天風呂を楽しめるのは、すぐそばに熱い湯船があるから——
そのたとえに、思わず会場もうなずく空気に包まれていました。
住まいづくりを見つめ直す時間
DAIKOstyleでも「中間領域(縁側、土間、濡れ縁など)」を大切に設計しています。
今回の見学と講演を通じて、その“意義”をあらためて実感するとともに、「家=完璧な箱」ではなく、
「人が感性を取り戻せる場所」なのだということを、静かに再確認する一日となりました。
同席したスタッフは、設計、現場、広報とそれぞれ立場は違いますが、全員が「響くもの」を持ち帰ることができたように思います。
またこうした学びを活かしながら、私たちの家づくりにできることを、ひとつずつ大切に積み重ねていければと思います。
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