
こんにちは。DAIKOstyle広報の西村です。
今回は、先日TOTO大阪ショールームにて開催された「木の家建築展」の様子をお伝えします。
このイベントは、「未来へつなぐ工務店の会」が主催するイベントで、持続可能な暮らしを支える“木の家”の魅力を、地域の工務店9社が集い発信する貴重な場です。
当日は、私たちDAIKOstyleもその一員として出展し、たくさんの来場者の方々とお話させていただきました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
未来の建築を考える「8つの基準」
イベントの見どころのひとつが、「未来へつなぐ工務店の会」が提唱する、” 持続可能な家づくりのための8つの基準 “についての講演でした。

1.家守り制度
住宅は建てた後が本当のスタートです。地域の工務店同士が連携し、万が一の事業継続困難時も、住まい手のサポートが継続される制度の紹介がありました。
2.認定長期優良住宅
ただ長持ちするだけでなく、世代を越えて受け継ぐことのできる住まい。耐震や断熱性能など、国の認定基準と将来を考慮したすまいのあり方との関係性が解説されました。
3.住宅性能評価(設計&建設)
設計図通りに建てられているかを確認するため、工程ごとの検査を実施。「見えないところこそ丁寧に」という家づくりの姿勢を保証する取り組みです。
4.許容応力度計算での耐震等級3
震災後も住み続けられる家とは? 実際の計算によって裏付けされた、命を守ること以上の構造設計の重要性が語られました。
5.断熱性能 Ua値0.46以下(断熱等級6)
住む人の健康・快適さ・省エネを支える断熱性能。光熱費削減だけでなく、ヒートショックのリスク低減など、見逃せない効果がたくさんあることに多くの方が驚かれていました。
6.気密性能 C値1.0以下(完成時)
断熱性能を最大限活かすために欠かせない“気密”についても、気密測定による数値の見える化が紹介されました。
7.結露計算
壁内結露のリスクを防ぐために、地域特性や生活スタイルに応じた設計の大切さが解説されました。
8.地域材利用
吉野材など、地域で育った木を家づくりに使うことで、林業や地域経済を支える循環型社会の実現にもつながるという提案もありました。
この8つの基準の説明からは、戦後急速に普及してきた新建材での家づくりが今の時代の健康・環境・経済へ与える課題に対して、地域工務店が力を合わせて取り組んでいる事が伝わってきました。
高い性能を追求するだけでなく、地域や人とつながり、住む人のこれからの暮らしを見据えた持続可能なすまいづくりの考え方が詰まっていました。
DAIKOstyleでもこの8つの視点に共感し、今後もさらに尽力して取り組んで参ります。
展示ブースの様子

以上のように、持続可能なこれからのすまいづくりに力を入れている関西の9つの工務店が集結した今回のイベント。
9社のブースを一度にまとめて見学できるほか営業もなく、希望があれば各工務店担当者がご相談に応じていたので皆様気軽にお立ち寄りいただけ、終日やわらかな空気感でした。

今後は関西でも、今回の第1回開催を皮切りに、年4回の開催予定です!次回以降の開催も、是非お気軽にご来場いただければと思います。
皆様の将来の暮らしに心から寄り添えるパートナー工務店と巡り合える機会が増えること、わたしもこれから楽しみです。
今回の展示・セミナーを通じて、地域の工務店が「性能」「素材」の両面から、新建材に依存した住宅による社会課題に本気で向き合っているということが伝わりました。
小さな地域工務店が横のつながりを持ち、学び合い、支え合いながら、より良い住宅社会を築いていこうとしている姿勢がとても印象的でした。
これからもDAIKOstyleは、お客さまお一人おひとりと丁寧に向き合いながら、「安心できる性能」と「暮らしの豊かさ」を両立した住まいを、心を込めてつくってまいります。
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