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吉野杉・吉野桧の床の違いと選び方 ―暮らしの声からわかる家のこと#05

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2026/04/13

 

DAIKOstyleで床材として採用している「吉野杉」と「吉野桧」

「無垢床って実際どうなの?」
「杉と桧の違いは?」

~暮らしの声からわかる家のこと~のシリーズでは、実際に住まわれているお施主様の声を通して

家づくりのその先にある暮らしをお伝えしています。

これまでの記事はこちら↓
#01 床下エアコン
#02 家の温度体験
#03 スイス漆喰
#04 オガファーザー

今回はシリーズ第5弾。

杉・桧それぞれの吉野材を用いた住まいでの暮らしの声をご紹介します。


吉野杉・吉野桧とは

DAIKOstyleでは、奈良県 吉野の木材を扱う株式会社泉谷木材商店さんで製材いただいた吉野杉と吉野桧を使用しています。

2020年に創建100年を迎えた明治神宮では、鳥居の建替え時に奈良県吉野郡川上村産の吉野桧が用いられました。

そんな吉野の木材には、以下のような特徴があります。

芯が中心にあり曲がりが少ない
木の中心(芯)がしっかりと丸太の真ん中にあると、木の繊維が均一にまっすぐ通ります。
そのため乾燥や経年変化による反りやねじれが起こりにくく、曲がりにくい安定した木材になります。

年輪が細かく均一
木が安定して均一に育った証。
年輪が詰まっているほど繊維が密で、丈夫で折れにくく美しい木材になります。

赤身が多く耐久性が高い
赤身は白太に比べて栄養分が少なく、シロアリなどの食害を受けにくいという性質があります。
また水分変化による収縮が少ない為反りや狂いが出にくく、将来的にも安心です。

香りや艶に優れる
木の香りのリラックス効果は、ストレス軽減や安眠効果も。
また艶のある木は光が美しく広がる上質な空間をつくり、使い込む程味わいと愛着が増します。

節が少なく美しい
枝の跡である節がない木は、バラつきなく繊維が通っている為、強度の安定した材になります。
また表面が滑らかで触り心地が良く、お子様にも安心です。

ここまでは吉野という産地の木材の特徴についてでしたが、
では杉と桧ではどのような違いがあるのでしょうか。

杉の特徴

やわらかく足ざわりがやさしい
杉は細胞の構造が粗く、空気を多く含んでいます。
そのため、その適度なクッション性により踏んだときにやわらかく感じます。

温かみがあり冬でも冷たくなりにくい
空気を多く含むため断熱性が高く、足裏の熱を奪いにくい杉の木は
冬に素足で触れてもヒヤッとしにくいやさしい木材です。

傷がつきやすい
杉は密度が低く繊維の間に空気を多く含むため、外からの力を受けると繊維が押されやすく
へこみや傷がつきやすい特性があります。

 

桧の特徴

杉より硬くやや傷がつきにくい
やや密度が高く木の繊維が均一に詰まっているため、杉と比べると凹みや擦り傷がつきにくい木材です。
また油分を含んでいるため、軽い傷に対しては復元性があるのも特徴です。

さっぱりとした足ざわり
杉よりも繊維が詰まってやや硬いため沈み込みが少なく、
軽やかで爽やかな踏み心地になります。

香りがよい
桧に含まれる「ヒノキチオール」や「α-ピネン」といった精油成分は
リラックス効果や抗菌・防虫作用を持ち、また森林浴のような清々しい香りを生み出します。


お施主様の声

▼杉床の住まい

素足で歩くと気持ち良くて、ついつい裸足で過ごしています。(東大阪市 N様)

冬でも素足で過ごせます。(東大阪市 Y様)

冷たさがなく、暖かみを感じます。(京田辺市 W様)

一方で、

杉床は気持ち良いですが、子どもがいるとあまりにも傷や凹みが付くのでリビングには別の木材を検討するのも手段でした。脱衣場にはよく合います。(奈良市 H様)

どうしても不意の深い傷は出来てしまいます。(京田辺市 W様)

傷やシミは付いてしまいますが、その分自然で優しい素材だなと感じます。(枚方市 H様)

来客の際に「木の良い香りがする、癒される」と言われる。(多くの皆様)

やわらかさ=あたたかさや心地よさにつながる面もあると同時に
傷のつきやすさも実感されている方が多いです。

▼桧床の住まい

一年中素足で歩いています。
猫の様に、家中の何処で座り込んでも気持ちよく寝転んで伸びができます。(匿名ご希望)

今までは冬になると、家の中でも分厚い靴下でなければ寒かったですが
裸足でも寒くないです。(匿名ご希望)

冬に素足でも冷たくないです。(東大阪市 K様)

桧は色味こそ杉と比べると白味がありますが、やはり天然木のあたたかみを体感されている方が多いです。
また気になられている方もいらっしゃるかもしれませんが、傷に関してのお声がなかったことも印象的でした。

▼杉と桧を使い分けた住まい

冬に素足で歩いても冷たさを感じず快適です。傷はつきやすいですが、
使っていくうちに味として受け入れられるようになりました。(匿名ご希望)

子供が本当によく寝転がります。傷もつくしオイル塗ったりと手間も掛かりますが
愛着も湧いてきます。(東大阪市 S様)

裸足で歩いていて心地よいです。(泉南市 O様)

裸足で歩く時の感覚が好きです。(茨木市 Y様)

写真の平屋のお住まいでは、リビングダイニングや隣接する畳空間等、扉を介さないメイン空間には桧を、
寝室やお子様部屋には杉を採用されています。


無垢床のメリットと気を付けたいこと

▼メリット

① 素足で心地よい
木のやわらかさと温かみで、冬も含め一年を通して快適。

② 冬でも冷たくなりにくい
断熱性が高く肌当たりもよいため、足元の冷えを感じにくい。

③ 経年変化を楽しめる
色味や風合いが時間とともに深まり、暮らしと共に育てる素材。

▼気を付けたいこと

① 傷や凹みがつきやすい(特に杉)
小さなお子様がいるご家庭では特に実感しやすい。
※成長に合わせて透明な保護シートなどを使用するのもおすすめです。

② シミや汚れがつくことがある
水や油の扱いには注意が必要。
※具合によりますが、サンドペーパーとオイルによる手入れで大概のケースでは綺麗に戻ります。

③ メンテナンスが必要
オイル塗装など定期的なケアで、より永く美しく保てます。

無垢材は、床に限らず家具やインテリアでも、どうしても傷がつく素材。
私自身も自宅で無垢の床や家具を使っていますが、ふとしたときに目に入る深い傷もあります。

それでも感じるのは、万が一の時はメンテナンスができるという安心感と、無垢材がつくるやわらかくあたたかい空間、そしてストレスのない素足への感覚は、他には代えがたいということです。

複合フローリングやクッションフロア、合板の家具などは、傷がついた際に下地の素材が見えてしまうこともあり、見た目の変化が気になる場合や補修ができない場合も多くあります。

もちろん、暮らし方やご家族構成によって最適な素材は異なりますが、
もし今後も床材を選ぶ機会があれば、永く使うことを考え無垢材を選びたいなと実感しています。


暮らしに合わせて選ぶ

▼杉が向いている方

✔ あたたかみのある木の空間や、肌当たりを重視したい
✔ やわらかい質感が好み
✔ 終の棲家として落ち着きのある暮らしを求められる方
✔ 傷が気になる場合は、寝室や書斎・脱衣室など活動的な滞在時間が短い私的空間に用いる

▼桧が向いている方

✔ 白味、黄味寄りの明るくシンプルな空間づくりを目指したい
✔ 傷のつきにくさも考えたい
✔ 大きな木目が気になる
✔ バランスの良い素材を選びたい

住み続けたい理想の空間イメージや、部屋の用途によって木材を選択する。
毎日の暮らしをより快適に心地よく過ごすために、是非参考にしていただけたら嬉しいです。


床材は毎日必ず触れる素材。

だからこそ、暮らしの心地よさを大きく左右します。

吉野杉と吉野桧。どちらも自然素材ならではの魅力がありました。

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