こんにちは!東大阪を中心とした大阪・奈良で高断熱高耐震の木の家専、門店として注文住宅を建てるDAIKOstyle西田です。
皆さん、お盆休みはいかがお過ごしになられましたか?
お盆休みの最後は台風7号の影響で大変でしたね。西田家は、12日から岐阜県、愛知県へと2泊3日で家族旅行に行ってきました。思えば、今年5歳になる末っ子の長男が生まれてから泊まりの旅行は初めてでした。特にこの3年ほどはコロナ禍の影響もありましたし、本当に久々の旅行。台風7号の進路的にも心配はありましたが、強攻してきました。
というわけで、今日は家族旅行で建築巡りをしてきたレビューです。
1日目は、世界遺産、白川郷の合掌造り集落
なんやかんやで、白川郷に来るのは今回で4度目。日本の原風景がここにはありますね。何度来ても飽きません。心が落ち着きます。
そのあとは、同じ岐阜県。三大盆踊りの一つ郡上おどりで有名な、郡上八幡。こちらも4度目の来訪。白川郷とセットでいつも来ます。
今回は、スケジュールの都合上、あまりゆっくりできませんでしたが、白川郷同様、こちらも日本の原風景を感じます。それもそのはず、実はこの郡上八幡北町。昨年、10年かけて市が進めていた無電柱化工事が完了していました。そうです、電柱がないんです。
電気がないと生活に困りますが、やはり美しい街並みには電柱はないほうがいいですね。せっかく格好のいい住宅を建てられても、竣工写真を撮るときに電柱があるとないとでは、大違いです。電柱のない景観、いいですね〜。
スケジュールの都合上、郡上おどりの本番には行けませんでしたが、前日でもすごい人の数でした。
というわけで、1日目は岐阜県。白川郷と郡上八幡でした。
2日目。愛知県犬山市の博物館明治村
はい、こちらが今回の旅行のお目当て。明治村に移築されたフランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテル、通称『ライト館』です。こちら帝国ホテル本館ライト館は現在、愛知県犬山市の博物館明治村に、その玄関部分だけ移築されています。
同じくライトにより同時期に設計された東京、西池袋にある自由学園明日館を、今年の5月に見てきましたが、その流れでぜひこのお盆休みを利用して見学したいと、密かに計画しておりました。
念願の『ライト館』です。国内に現存する4つのライト建築のうち、見学できるのは、このライト館含め3つ。一つは先ほど紹介した自由学園明日館。もう1つは芦屋にあるヨドコウ迎賓館です。こちらの方は20年ほど昔、学生時代に見学済みです。今回のでライト建築3カ所を見ることができました。
ピロティ部分から、エントランスをぬけロビーへ。それまでのピロティ、エントランスと天井の低い空間を通り抜けた先には吹き抜けた開放感のあるホールです。天井高さに緩急があり、低い空間は非常に落ちついた空間となっていました。この辺りは、同時期に設計された自由学園明日館でも共通した部分ではないでしょうか?
ライト館が竣工したのは、ちょうど100年前。大正12年(1923)です。奇しくも関東大震災当日のことでした。周辺の多くの建物が倒壊・炎上するなか、少しの損傷はあったもののほとんど無傷で震災に耐えました。
それ以降も帝国ホテルは戦災の被害も少なく、補修を重ねながら東京の中心で営業を続けましが、昭和42年1967年、建替反対運動もむなしく、老朽化と地盤沈下を理由に取り壊されることになります。戦後の高度成長期以降の増加する客数に見合った客室を確保するため高層化の計画が始まったことも理由の一つと言われています。
解体されるまで日本の代表的なホテルとして、東京を訪れる国内外の政治家や有名人に利用されました。
フランク・ロイド・ライトがデザインした由緒ある建造物を遺したいと、国内はもちろん海外まで、保存問題が物議を醸しました。そして昭和43年(1968)、中央玄関部分のみが明治村に寄贈され、昭和60年(1985)より展示公開される運びとなりました。
以前のブログにも書きましたが、現在に続く有名建築家のルーツを辿ると、ライトに行き着きます。本や動画でルームツアーなどもいいですが、やはり実際にその空間を歩き、腰をかけ、思いを馳せるのは非常に勉強になります。百聞は一見にしかずと言いますが、まさにその通りですね。良い勉強ができました。
2日目は一日中、明治村を見てまわりました。他にも、たくさん良い建築を見ることができました。
3日目は、お城めぐり
3日目は、名古屋城。清洲城。犬山城のお城めぐりでした。
名古屋城。天守は耐震の問題で入れませんでした。
清洲城。こちらは、平成元年に再建されたお城。
国宝 犬山城。天守は現存する日本最古のものです。
犬山城下町も散策してきました。
というわけで、
このお盆休みは、建築巡りの充実した家族旅行となりました。
まとめ
個人的な家族旅行のレビューに最後までお付き合いいただきありがとうございました。
最後にまとめ的なこと。
常々、住宅のデザインとは、流行り廃りがなく飽きのこない普遍的なものであらねばと考えています。
日本の原風景。世界三大建築家の1人ライト。美しい街並み。今回の建築巡りを通じて感じて得たそのエッセンスは自分の住宅設計の知肉となりました。
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DAIKOstyle 西田
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