こんにちは！大阪･奈良で高断熱高耐震な木の家専門｜新住協Q1.0住宅マスター会員で木構造マイスター準1級のDAIKOstyle西田です。

DAIKOstyle＃12西大寺の家の気密測定を行いました。

気密測定は、やはり全棟実施するのが基本ですね！！DAIKOstyleとしては、過去モデルハウスを含めて、１３件高断熱高気密住宅を建てさせていただいております。これら13件の全棟で気密測定を実施しています。これまでの13件の気密測定結果のC値の平均を出してみると　0.27㎠/㎡でした。

1.0㎠/㎡以下であれば十分高気密と言えるので、平均0.27㎠/㎡はまぁ優秀な方だと思っています。一応、DAIKOstyleではC値お約束値を0.5㎠/㎡としているのですが、十分かなと思っています。必要以上に、C値を求めるがためにそこにコストを掛けることもないと思っているのですが、毎回丁寧に施工してくれている大工さんには感謝です。

C値については、過去のブログで説明していますので、こちらをご参照ください！

C値は換気とも密接に関係するので、換気についてもこちらを！

というわけで、

前置きが長くなりましたが、今回の気になる西大寺の家のC値は・・・!?

0.3㎠/㎡でした。

C値　相当隙間面積の求め方

このC値の求め方ですが、この大きなバズーカ砲のようなものを窓に設置して、これが換気扇のようなもので、室内の空気を外に排出することで負圧にします。負圧になると、圧力を保とうとするので、隙間から外部の空気が入ろうとします。この時の空気の動きを測定して、家中の隙間の大きさを測定します。

それが総相当隙間面積です。

今回は測定の結果３４㎠でした。これを建物の実質の床面積で割ります。上の写真にあるレシートを見ると床面積は１３２．１１㎡ですので、

34㎠÷132.11㎡＝0.2573612・・・　ということで、四捨五入して0.3㎠/㎡　となります。　C値の単位を見ると計算が分かりますね！

つまり、１㎡あたりの隙間の大きさが　C値という事ですね。

C値は隙間の面積！

ちなみに、よく測定の時に換気扇の開口をふさぐと、正しい隙間の大きさを測れないんじゃないか？ズルしていない？

と聞かれますが、

正しい気密測定の方法として、換気口は塞ぎます。それは、そもそも換気の穴とは換気するために計画された開口部になります。開いていて然るべき穴。

こちらのブログに換気について記載していますが、隙間の大きさ、量＝C値と、換気は密接に関係していて、隙間が小さければ小さいほど、換気は計画通り行われます。逆に言うと換気をするためには、隙間は小さい方がよいのですが、そもそも換気をするためには給気口と排気口が必要で、２４時間換気は文字通り常に換気システムにより、給気口からは新鮮空気が取り入れられ、排気口からは、室内の空気が排出されるものですので、この穴を隙間とは考えません。

UA値は計算！Ｃ値は施工！

住宅の性能にはC値のほかにUA値があります。UA値は外皮の平均熱還流率です。住宅内部の熱は、外皮（屋根や外壁、床、窓やドア等の開口部など建物の表面）をつたわり、住宅の外へと逃げていきます。外皮を介して住宅全体の熱がどれくらい逃げやすいかを示す数値です。このUA値は単純に、断熱材の種類や厚みで変わってくる数値。仕様で変わる数値。施工は関係ない数値です。言葉は悪いですが、適当に断熱材を入れていてもUA値は変わりません。

C値は机上の数値ではなく、現場の施工力によって出される数値。現場の結果です。いかに、職人さんが隙間を作らないように丁寧に施工してくれるかによります。経験がものを言います。何棟も施工していると、おのずと気密の押さえどころが分かってきます。慣れも大事ですね。

気密測定をすると大工さんも気合が入ります

しかし、慣れているからといって油断は大敵。ですから、必ず全棟気密測定をします。手を抜くわけでなないですが、やはり気密測定をすると職人さんも気合が入りますからね。せっかく高い費用をかけて性能の高い断熱材を入れても、気流止めができていなかったり、気密が悪かったりすれば、数値上は断熱等級７やHEAT20のG3グレードでも快適な暮らしにはなりません。やはり、丁寧はしっかりとした施工力が大事ですね。

DAIKOstyleの施工事例には、過去物件すべてを掲載しており、UA値、C値、冷暖房負荷などスペックも掲載していますので、ぜひご参考に！

施工事例を見て、モデルハウスや実際の実物件を見ることは、工務店選びをする上でひとつのポイントになります。

DAIKOstyle　西田

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