こんにちは!大阪・奈良で高断熱高耐震な木の家専門|新住協Q1.0住宅マスター会員で木構造マイスター準1級のDAIKOstyle西田です。
DIYで自作ウッドデッキの後編です。
基礎工事が終わり、いよいよ木工事です。
まずは屋久島地杉の柱を製材。表面はプレーナーが掛けられているのですが、そのままでは少し表面が粗いので、サンダーを掛けなおしました。
そのあと、柱の元口に鋼製束を取り付け。末口には、小口から雨水を吸って腐らないようにゴムシートを貼り付け、水を切るようにしました。
豆知識 木材の末口、元口とは
木の上側、梢(こずえ)の方が「末」 木の下側、根っこの方が「元」 それぞれの切り口のことを『末口』『元口』といいます。
柱を建てる時、地面や床の方は元口、天井や梁を受ける方は末口に、やはり山に生えていた向きに使うのがいいですね。末元を逆に柱を建てることを逆木といい縁起が悪いとされています。
木目とか、節の向きで分かります。木目は年輪の輪っかが尖っている方が末口、節は中心部分が寄っている部分が末口ですね。気が成長する過程で伸びていくので、伸びていく方が細かったり、枝も上を向いて伸びていくので、なんとかくイメージできそうですね?
というわけ豆知識で脱線しましたが、ちゃんと末元を確認して柱を建てていきます。子どもたちも手伝ってくれました!
鋼製束はターンバックルになっているので、回すと突っ張り棒のように伸びていきます。
これで束石と鉄骨の梁の間でしっかりと柱で突っ張って固定されていきます。
柱と梁をアングルで固定しています。これで万一、ジャッキが緩んだりしても倒れる心配はありません。
柱と、大引きが完成です。デッキ材を柱や大引きをつなげています。これで骨組みは完成。しっかりしています。おかげで片持ち梁だったバルコニーもたわむことなくしっかりしました。
最後に、デッキ材をカットしていき、並べていきます。デッキ材とデッキ材の隙間は15mmにします。図面上で考えた割り付け通り並べていきますが、やはり伸びていくので、図面通りぴったりといきません。材料の伸びっていうのは、無垢材ですので、同じように加工していても、収縮もあり巾140mmのものでも、微妙に誤差があるもので、1~2mm程度大きさにバラつきがあることもあります。仮に1mm大きければ30枚あれば3センチの誤差が出てきます。これを伸びといいます。こういった材料の特性を理解しながら施工する大工さんってやっぱり凄いですね。
今回は隙間を15mmで考えていましたので、そこを調整しながらデッキ材を貼っていきます。
ウッドデッキが完成!!
なんとか暗くなるまでに全工程終了しました。さっそく、子どもたちがデッキの上で遊びだしました。
暗くなって障子越しに部屋の明かりがウッドデッキを照らします。いい感じです。
ウッドデッキがあると、リビングの床が外にも伸びた感じになり広さを感じるようになりました。
ウッドデッキから、庭に出やすくなり庭が近くなりました。それと、柱があることで縁側感が出て中間領域さが増しました。
中間領域については、以前のブログで書いていますのでチェックしてみてください!
我が家には、中間領域がバルコニーとウッドデッキで2か所になりました。
これから庭でBBQとか、プール遊びとかをする際、庭木を眺めるときにもウッドデッキに座ったり、リビングの延長的に使ったりといろんな使い方ができるようになることで、暮らし方に豊かさが増えます。今後、そのあたりも実際の暮らしぶりをレビューできればと思っています。
私もお家づくりのご提案の際に大事にしているポイントになりますが、これから工務店で注文住宅の家づくりをお考えの方は、ぜひ家と庭をつなぐ中間領域として、ウッドデッキをぜひ計画してください。
きっと豊かな暮らしができますよ!
DAIKOstyle 西田
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